ロタウイルス胃腸炎と予防ワクチンについて…平成27年1月

今回はロタウイルスについてです。

  • ロタウイルスは主に乳幼児を中心に感染し、5歳までにほとんどの子供が感染するといわれています。
  • 冬〜春先にかけて流行します。
  • ノロウイルスやO-157など胃腸炎の原因となるウイルスは色々ありますが、ロタウイルスは主として乳幼児で重症な症状を起こす原因となります。

主な症状は①嘔吐②下痢③発熱です。繰り返される嘔吐、下痢、発熱などの症状が1週間前後続 きます。下痢は白い米のとぎ汁のような便がみられることもあります。ウイルス感染後症状が出るまで の期間は2〜3日です。激しい嘔吐と下痢により脱水症状を引き起こすこともありますが、ウイルスに直接作用する薬がないため、きちんと水分補給を行う必要があります。ウイルスの排出を妨げないように、下痢止めは使いません。発熱はノロウイルス胃腸炎と比べて高い確率で起こるといわれています。

  • ロタウイルスは保育園や幼稚園、学校などで集団感染したり、兄弟同士で感染したりするので感染力がとても強いといわれているウイルスです。強力な感染力によりドアノブやタオルなどにわずかについたウイルスで感染することもあります。
  • 重症化すると入院が必要になる場合や、けいれんや脳炎を起こすこともあります。小学校にあがるまでに、約2人に1人がロタウイルス胃腸炎により受診するといわれています。また、5歳までに約15人に1人が入院するといわれています。
    ・毎年流行するロタウイルスですが、いくつもの型があって年によって流行する型が違います。日本では「G1」「G2」「G3」「G4」「G9」という5つの型が多くみられます。したがってロタウイルスは一度感染しても、その後違う型で感染を繰り返す可能性があります。
  • ロタウイルスワクチン接種は生後6週目からスタートできます。口から飲ませるワクチンです。
  • ワクチンには2種類あり、それぞれ内容とスケジュールが異なるので注意が必要です。
     *32週までに3回接種を完了するもの
     *24週までに2回接種を完了するもの の2種類です。
    接種対象期間内に完了できるよう、早めにかかりつけ医と相談してスケジュールを組みましょう。また、他の小児用ワクチンとの同時接種についてもかかりつけ医と相談してください。
  • ロタウイルスワクチンは、ロタウイルスの感染を完全に防ぐものではありませんが、乳幼児が非常に感染しやすく、世話をする親の負担が大きい感染症です。 生後早いうちに開始するワクチンでから赤ちゃんが生まれたらすぐに考えて予防接種を受けてくだ
    さい。

参考資料:K.K MSD「産後すぐのロタウイルスワクチン」パンフレット

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