溶連菌感染症について…平成27年11月

朝・夕が段々と寒くなりました。この時期になりますと感染症も発生しやすくなります。県南ではイ
ンフルエンザの集団発生が報告されています。また、新型ノロウイルスも発生し、今年は大流行
するだろうと懸念されています。それに加え小児では溶連菌感染症も流行します。当院でも、既
に多くの感染患者を確認しています。

1.流行時期

溶連菌感染症は、冬と春から初夏にかけての2つの流行のピークがあります。真夏は少なくなりますが、感染しないというわけではないので、一年を通じて注意が必要です。

2.感染経路

感染者の唾液・鼻汁による飛沫感染ですが、感染者が触った食材を介して感染したり、接触で感染する場合もあります。

3.症状等

幼児の場合は、38℃以上の急な発熱と喉の痛みがあります。また、皮膚に赤い発疹が現われ、舌が赤くなってポツポツした「いちご舌」になることがあります。重症化すると多彩な疾患を引き起こします。また、感染しても症状がでないこともありますが、健康保菌者からの感染はまれだと言われています。

幼児・小児が、A群溶血レンサ球菌に感染し、発症することもよくあります。保育園・幼稚園・学校などで感染する場合が多いですし、また、家族間で感染するケースも見られます。溶連菌感染による一般的な症状は、喉の痛みで多くは幼児・小児がかかります。しかし、大人にも感染し、症状が出る人もいます。また、一度かかるともうかからないというわけではありません。繰り返しかかることがあります。症状が現れたら早めに受診しましょう。

4.予防

うがい・手洗い・マスクの着用など、風邪の予防と同じような対策をしましょう。しかし、予防してもかかることはありますから症状に注意しましょう。

5.通園・登校

溶連菌感染症は、きちんと薬を服用すれば24時間ほどで他人への感染を防げる程度まで菌を抑えることが出来ます。症状が治まって元気になっているかが通園・登校を再開する目安となります。

6.診断方法・治療

溶連菌は、喉から検体を採取し溶媒を行うことで診断を行います。この方法は結果が出るまでに時間がかかりますので、一般的には迅速診断キットを使用します。綿棒で喉をこすって採取した検体から、5〜10分程度で結果が出ます。その結果と症状から診断します。溶連菌感染症と診断されると抗菌剤が10日前後処方されます。

重要なことは、症状が治まっても、勝手に途中で薬を飲むことを止めないことです。処方された薬を最後まで飲みましょう。治療が不十分な場合は、リュウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を発症する恐れがあります。担当医によって除菌できたかどうか服用後再検査し確認します。

参考資料:大塚製薬K.K溶連菌感染症Q&A パンフレット

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