ノロウイルスについて…平成28年1月

今年の正月は例年より暖かいようですが時折寒さも感じられます。
新しい年が始まりましたが、毎年冬になると気を付けたいのはノロウイルスによる食中毒です。
今シーズンは新型ノロウイルスの発生により、大きな流行になるのではないかと懸念されています。報道によると、昨年9月以降に国内で発生したノロウイルスの集団感染は、ほとんどが遺伝子の変異した新型ウイルスによるものだったことが分かり、厚生労働省は注意を呼び掛けています。
新型といっても大きく変化したわけではなく、新型に対してまだ免疫を持っている人がいないので、広く流行すると言われています、予防と殺菌方法は従来の方法でかまいません。

☆ノロウイルス感染の原因

  1. ノロウイルスに汚染された食品を食べて感染する場合(食中毒)
    調理する人がノロウイルスに感染しているなど、食品を取り扱う人を介して汚染された食品を食べて→感染!
    ノロウイルスに汚染された貝類を、生や加熱不十分のまま食べて→感染!
  2. ノロウイルスに感染した人のふん便や嘔吐物などから感染する場合
    ふん便などの処理が不適切だったり、タオルの共用などにより、手指がノロウイルスに汚染され、その手指が口に触れて→感染!
    床などに残った嘔吐物などが乾燥し、ノロウイルスが空中に漂い、これを吸い込んで→感染!

☆ノロウイルスの予防

感染予防の基本は手洗いです!!
ノロウイルスはほとんどの場合、口から体内に入って感染(経口感染)します。
食事の前やトイレの後などに石鹸でしっかり手を洗うことは、ノロウイルスの感染予防に大変有効です。
感染した人の便や嘔吐物などを処理するときは、手袋を着用するなど直接触れないように注意しましょう。また、処理した後は手を石鹸でしっかり洗い、うがいをしましょう。
手を洗うときは、腕から指先までしっかり丁寧に2回こすり洗いしましょう。
カキをはじめ、アサリやホタテ、アカガイなどの二枚貝は海水中で内臓にノロウイルスが蓄積されるため、生食は感染リスクが高くなります。生食はできるだけ避け、加熱処理をしましょう。目安は、85〜90℃で90秒以上の加熱です。これによって中心部まで十分に火が通り感染を予防できます。

☆ノロウイルスに感染すると?

潜伏時間(感染してから発症するまでの時間)は24〜48時間で、主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛です。発熱は軽度です。
通常これらの症状が1〜2日続いた後、特別な治療を必要とせず治ります。後遺症もありません。
また。感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
ただし、幼児や高齢者など体の抵抗力が弱い人が感染すると、脱水症状を起こすなど重症になることがあります。水分と栄養の補給を十分に行うなど注意が必要です。

※感染すると、ふん便や嘔吐物には大量のノロウイルスが含まれています。下痢等の症状が改善しても、通常では1週間程度、長いときは1ヶ月程度ノロウイルスの排泄が続くことがあります。食中毒を防ぐ為、感染した場合は、しばらくの間、直接食品を取り扱う作業を控えるなどの注意が必要です。

☆ノロウイルスの殺菌

A:便や嘔吐物が付着した床やトイレ、衣類など
0.1%(1,000ppm)の消毒液を用います。
次亜塩素酸ナトリウム0.1%(1,000ppm)の消毒液の作り方。
500mlのペットボトルに、通常飲料が入っている程度の水と、キャップ2杯分の漂白剤を入れる
消毒液をたっぷりと布に染み込ませて拭いた後、10分くらいしてから水拭きします。
B:おもちゃ、調理器具、直接手で触れる部分など
0.02%(200ppm)の消毒液を用います。
0.02%(200ppm)の消毒液の作り方。
2リットルのペットボトルに、通常飲料が入っている程度の水と、キャップ2杯分の漂白剤を入れる消毒液に10分くらい漬けてから水で濯ぎます。

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