朝ごはんを食べよう…平成28年5月

今回は朝食のお話です。
近年は20歳代を中心に子供からお年寄りまで朝ごはんを食べていない人が多くいます。 朝ごはんを欠食する人の割合は、男女ともに20歳代が最も多く、男性30%、女性26.2%です。 次いで30歳代、40歳代、10歳代となっています。 これから一緒に朝ごはんを食べることの大切さについて考えていきましょう。

(1) 朝ごはんを食べなかったらどうなる?

  1. 朝ごはんを抜くと、体温が上がりにくく集中力も低下します。
  2. 体も頭もしっかり働ける状態になりません。
  3. 朝ごはんは体と頭が活動を始めるための「目覚まし時計」です。
  4. 朝ごはんの役割には
    ・体温を上げて体を目覚めさせる
    ・脳にエネルギーを供給して集中力を高める
    ・排便のリズムを整え便秘になりにくくする
    ちなみに、朝ごはんだけでなく、1日3回規則正しい食事は栄養だけでなく生活リズムを整えます。朝・昼・晩きちんと食べることは1日を元気に過ごすために大切なことです。
    ・昼ごはん・・・日中のエネルギーの補給
    ・晩ごはん・・・1日に消費した栄養素の補給

(2) 朝ごはんを食べない生活が続くとどうなる?

1. 便秘になりやすくなる
朝ごはんを抜くと胃腸の働きにも支障をきたします。食べ物を口に入れて噛むことで胃や腸が刺激されて動き出します。この働き(胃・結腸反射)が一番強いのが朝です。空っぽになっている胃に食べ物が入ることで大腸が強く刺激されるため、しっかり朝ごはんを食べると便秘になりにくくなります。さらに朝ごはんの後トイレタイムを設けることで排便リズムができお通じがスムーズになります。
2. 十分に体が作られなくなる
成長期にダイエット目的で食事を抜くと丈夫な体ができにくくなります。朝ごはんの欠食率のピークは20歳代、30歳代ですが10歳代以下も決して低い値ではありません。食事ではエネルギーだけでなくタンパク質やビタミン・ミネラルなど体を作るための栄養素も摂り入れます。バランスよく食べることが健康な体作りに必要です。
3. 肥満、さらには生活習慣病になりやすくなる
不規則な食習慣は肥満の原因となり生活習慣病のリスクが高まります。
内臓に脂肪がつくタイプの肥満(内臓脂肪型肥満)は脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病と密接に関係しているといわれています。
脂肪をためこんだ細胞から分泌される物質や食べ過ぎを原因とした血液中の過剰な栄養が、これらの病気の一因と考えられているためです。こうした生活習慣病を予防するためにも肥満解消が求められます。
さて、肥満になりやすい食習慣の一つとして朝ごはんを食べない習慣、夜遅く食事を摂る習慣があげられています。
夜遅い食事は空腹感から食べ過ぎになりがちですし、日中ほどエネルギーを必要としないので、その分を脂肪として溜めやすくなります。また、翌朝の食欲を低下させるので、結果として朝ごはんを食べない→夜の食べ過ぎ・・・という悪循環につながるのです。

以上のようなことから朝ごはんの大切さがわかっていただけたと思います。

朝ごはんを食べて、眠っていた体をいち早く目覚めさせ、1日のスタートをスムーズにしましょう。 そして、1日3食規則正しい食習慣で健康を維持しましょう。

参考資料:アステラスK.K 食から学ぶ健康BOOK

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