熱中症について…平成28年9月

熱中症については毎年お話ししてきましたが、今年も7月・8月と猛暑が続き、熱中症で沢山の方が救急搬送されました。9月に入ってからも残暑は続き、台風等の影響で湿度も高くなります。運動会シーズンは特に要注意です。

1.熱中症は室温や気温が高い中で作業や運動を行い、体の水分と塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温が上昇して、めまい、体がだるい、ひどい時にはけいれんや意識の異常など様々な症状を起こす病気です。家の中でじっとしていても、部屋の温度や湿度が高いために熱中症になることがあります。

2.熱中症の要因

  • 気温が高い、湿度が高い、風が弱い
  • 放射熱の上昇
  • 運動による体内での熱産生
  • 加齢などによる体の放熱能の低下
  • 体調不良(脱水・発熱)
  • 心機能・腎機能の低下
  • 既往症(脳血管障害・精神疾患・パーキンソン等)
  • 暑い環境に対し体が順応(慣れて)していない
  • 通気性や吸収性が悪い服装等

3.子供と高齢者は特に注意を!

子供は…

  • 汗をかく能力が未熟です。
  • 暑い時にも遊びに夢中になってしまいます。
  • 背が低いので、地面の照り返しにより高い温度にさらされます。
  • 遊びの最中には水分と塩分の補給と休憩を心がけてください。
  • 子供の様子をよく観察してください

高齢者は…

  • 汗をかきにくくなっています。
  • 暑さを感じにくくなっています。
  • 体温を下げるための体の反応が弱くなっています。
  • のどが渇かなくても水分と塩分の補給をしましょう。
  • 調子が悪いと感じたら家族や近くの人にそばにいてもらいましょう。

4.熱中症予防のための体調チェック

  • 夜更かし等で睡眠不足
  • お酒を飲み過ぎて二日酔い
  • 風邪などで発熱や下痢がある
  • 朝ごはんをしっかり食べてこなかった
  • 何となく体調がよくない
  • その他糖尿病、高血圧症、心臓病、腎臓病のある方は、熱中症対策についてかかりつけ医に相談しましょう。

5.熱中症の予防

  • 屋外では日陰を選んで歩き、活動時はテントなどで日陰を作りましょう。
  • 帽子や日傘も効果があります。
  • 服装は吸水性に優れた素材を選び白色系の素材が良いでしょう。
  • 襟元はなるべく緩めて通気しましょう。
  • 暑い日には沢山汗を多くので、こまめに水分を補給しましょう。
  • 過度の発汗の場合は汗に含まれる塩分の濃度も高くなりますので、十分な水分と塩分の補給が重要です。
  • のどが渇く前、あるいは暑いところに出る前から補給することが大切です。
  • 暑い環境に人は順応してきますが、暑くなり始めの時期、熱帯夜の翌日などは要注意です。
  • 暑さに慣れるまでに熱中症を起こさないようにすることが重要です。
  • 熱中症は健康な人でも起こりますが、発熱している人、下痢などで脱水状態にある人、涼しい環境で育った人、心肺機能が弱い人などは熱中症になりやすいので注意しましょう。

6.熱中症予防のポイント

  • 暑さ対策には室温は28℃を超えないようにエアコンや扇風機を使いましょう。
  • 外出する時は涼しい服装で日除け対策をしましょう 無理をせず適度な休憩を取りましょう。
  • 暑さに体を慣らしていきましょう。
  • 脱水対策には、沢山汗をかいたら、のどが渇いていなくてもこまめに水分と塩分を補給しましょう。
  • 水分と塩分を素早く補給できる経口補水液をうまく使いましょう。
  • 日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりをしましょう。

7.熱中症の症状がでた時は

  • 涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめ安静に寝かせましょう。
  • エアコンをつける、扇風機・うちわなどで風を当てて体を冷やしましょう。
  • 脇の下、太ももの付け根などを冷やすと効果的です。
  • 口から飲めるのであれば、経口補水液やスポーツドリンク・お茶・水などを、摂らせる症状が改善しなければ、救急車を要請したり、医療機関での受診が必要です。

参考資料:K.K大塚製薬工場パンフレット

※経口補水液の作り方!(1リットル分)

湯冷ましの水1リットル
砂糖40g(大さじ4+1/2杯)
食塩3g(小さじ1/2杯)

よくかき混ぜて完成です!

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