●便秘について・・・平成29年1月

雪も降り、朝夕とめっきり寒くなってきました。寒くなるとトイレに行くのもおっくうになり、つい我慢してしまうこともあります。

1.多くの女性が抱える悩みである便秘、市販薬やサプリメントを試しながら長年便秘と付き合ってい る方も多いのではないでしょうか?

  • 便秘は一般的に排便回数や排便の量が減少したり、排便後のすっきり感がない、お腹にガスが溜まる、お腹がポッコリ出る、排便時に力まないと出せないなどの症状がある状態をいいます。 個人差も大きくまた、命に係るようなものではないので一人で悩んでしまい、ストレスが溜まってしまうことも少なくありません。
  • 便秘は若いころであれば偏食やダイエットによる不規則な食生活や座りっぱなしの仕事などによる運動不足や夜更かし、睡眠不足でストレスの大きい生活を送っていることが原因となるケースが多くみられます。40歳代を超えた場合は食生活には気をつけているものの、若いころの便秘をそのまま引きずってしまっていたり、運動不足や体を動かさなくなったり、眠りの質が悪い場合などがあげられます。

2.我慢のしすぎは様々な影響が・・・

  • 病院でも治療できる病気です
    病気ではないと認識している方も少なくありませんが、便秘は生活に様々な影響を及ぼします。  特に女性の場合、トイレに行く時間が取れずに我慢を続けることでストレスが溜まったり、下剤を使うと、いつお腹が痛くなるかわからないので外出を控えてしまうなど精神面と行動面の双方で制限が出てしまうことがあります。激しい腹痛にみまわれ救急車で病院に搬送され便秘と診断されて以来、腹痛に不安を感じるというケースもあるといいます。

3.便秘(慢性)の種類

  • 機能性便秘・・・腸の働きが低下して起こる便秘で多くの場合このタイプです。腸の便を送り出す力が低下し、大腸内で渋滞状態になるタイプと便の排出力が低下するタイプの2種類があります。
  • 症候性便秘…糖尿病やパーキンソン病、心筋梗塞などの病気が原因で起こる便秘です。
  • 薬剤性便秘…痛み止め、降圧剤など薬の服用が原因で起こる便秘です。
  • 器質性便秘…癌やポリープなどで腸が狭くなることで起こる便秘です。  

45%の方が便秘で悩んだことがあるという事が調査でわかりましたが、 そのうち病院で受診したのは25%です

「便秘」の予防と治療の基本は、生活習慣と食習慣の改善から

生活習慣:ストレスと運動不足が便秘のもと、便意を感じたら我慢せずにトイレへ

便秘を改善するには、まずは生活習慣を少しでも改善していくことが大切です。便秘は、普段トイレを我慢していたり、運動不足が原因となって起こっている場合も多くあります。そのため、毎日の朝食後は、便秘があるかないかにかかわらずトイレに行く、便意を感じたら我慢せずにトイレに行く、腸の働きを良くし排便を促すために食後に軽い運動をする、さらにストレスの多い生活をしている人は、ストレス解消する方法を見つけるなどして自分をいたわってあげる時間を作ることが大切です。

長期間に及ぶ便秘は、ストレスを溜めてしまうことにもなりかねません。最近では消臭・消音グッズなども販売されているので便意を感じたら恥ずかしいと思わず、トイレへ行く習慣をつける様ようにしましょう。

食生活:間食や夜食は排便リズムが狂ってしまう原因

食物繊維&乳酸菌発酵食品を意識的に摂りましょう

食生活も便秘の大きな原因となります。甘いものをよく食べたり、間食が多い、食事を摂る時間が一定でない、夜遅い時間や就寝前に食事を摂ることが多いなどは便秘の原因です。特に若い女性に多いのが、空腹時にお腹が鳴るのが嫌だからと、よく間食をしてしまうこと。これは排便を促す脳の信号がうまく働かないことで便秘になってしまう原因です。まずは規則正しい食生活、特に朝食をしっかり摂る事、そして野菜など食物繊維を多く摂り、さらに硬い便をやわらかく出しやすくするように水分を多く摂る事。そして腸内環境を改善するためにヨーグルトや漬物などの乳酸菌発酵食品、納豆などを定期的に摂取することをおすすめします。

病院受診:間違った自己判断は症状を悪化させてしまうこともあります

つらいと思ったら受診しましょう 便秘の原因はダイエットや食物繊維の不足、運動不足、また薬物など様々で、その程度も個人差が大きいものです。しかし、市販薬やサプリメントに頼った結果、推奨量以上の量を服用しないと排便できなくなってしまったり、間違った薬を選んだ結果、腹痛がひどくなってしまうこともあります。また、自己判断で浣腸を使用して直腸に穴が開いたり、傷つけて受診される場合もあります。便秘は病気であるため、自己判断ではなく、病院で受診されることが大切です。病院へ行くのは恥ずかしいと感じたり、特に症状が改善しないのではないかと思うかもしれませんが、便秘のお薬には様々な種類があり、治療の選択肢が広がっていますので、病院ではそれぞれの症状や体質に合ったお薬を処方してもらうことができます。まず、市販薬はしっかりとその成分を確認しましょう。誤った自己判断でさらに便秘を悪化させてしまうこともありますので、辛いと思ったらまずは病院で受診すること。市販薬が推奨量で効かなくなってきた時を目安にするとよいでしょう。病院で受診してもすぐに腸を調べたりすることはありませんので、恥ずかしがらずに困っていることを相談しに来てください。適切に薬を飲み続ければ、便秘という病気自体も克服できる可能性があるのです。

参考資料:K.KQライフ K.Kアボットジャパン パンフレット

 

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