帯状疱疹について・・・平成29年7月

当地域でも、田植えが終わり水田に水が張られ、忙しかった農家の皆さまも仕事が一段落した感じであります。
今回は帯状疱疹についてでありますが、この症状は農繁期で無理をしたり、暑くなって体力が低下して免疫力低下を伴った場合などに発症しやすくなります。

1.どうして帯状疱疹になるの?

帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

  1. 水疱瘡(水痘)…初めて感染した時は水疱瘡として発症します
  2. 潜伏感染…治った後もウイルスは長い間体内に潜んでおり、普段は免疫力によって活動が抑えられています
  3. 免疫力低下…加齢やストレスなどで免疫力低下をするとウイルスが暴れ出します
  4. 帯状疱疹…ウイルスは神経に沿って移動し皮膚に到達し帯状疱疹を発症します

日本人の9割以上がすでにこのウイルスに感染したことがあり体内にウイルスをもっています。
そのため、ほとんどの人が帯状疱疹になる可能性があります

2.帯状疱疹はどんな症状?

水ぶくれを伴う赤い発疹が体の左右どちらかに帯状に出ます。強い痛みを伴うことが多く、症状は
3〜4週間程度続きます。多くは腕や胸、背中に症状がでますが顔や首などに現れることもありま
す。
帯状疱疹による痛みや外見によって日常生活が制限されてしますこともあります。

例として
・痛みがひどくて体を動かせない
・顔や首の発疹が気になって外出できない
・痛くて家事や仕事ができない
・痛みがひどくて眠れない など

3.帯状疱疹になるのはどんなとき?

帯状疱疹の発症率は50歳代から急激に高くなります。帯状疱疹患者の約7割が50歳以上です。
日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
帯状疱疹は体の免疫力が低下した時に発症し、免疫力の低下は、加齢・疲労・ストレスなど誰に
でもみられるごく日常的なことによって起こります。まだまだ元気だと思っていても、ある日突然帯
状疱疹になるかもしれません。

4.帯状疱疹になって他に困ることは?

帯状疱疹の皮膚症状が治ったあとも何か月間、時には何年も辛い痛みが残ってしまう帯状疱疹
の後、神経痛になる可能性があります。約2割の患者さんが移行するといわれています。
まれに障害、後遺症が残ることがあります。角膜炎などによる視力低下・失明、難聴、耳鳴めまい
など 他にも様々な合併症があります。

5.帯状疱疹は他の人にうつりますか?

周囲の人に帯状疱疹としてうつることはありません。しかし水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫
を保有していない人には感染する可能性があり、その場合は水ぼうそうを発症します。

6.帯状疱疹に2回かかることは?

帯状疱疹になると水痘・帯状疱疹ウイルスに対する強い免疫がつきますが、かかった人のうち
数%は再発するといわれています。

7.水ぼうそうにかかったかどうか不明ですが帯状疱疹になる可能性は?

可能性はあります.
水疱瘡の症状が出ていなくてもウイルスが体内に入りこみ潜んでいる場合があります。
日本人の成人では9割以上がこのウイルスを体内にもっているといわれています。
したがって、ほとんどの人は帯状疱疹になる可能性があります。

8.治療は?予防接種は?

帯状疱疹のウイルスを退治する抗ウイルス薬や痛みを抑える鎮痛薬などを使用します。
抗ウイルス薬はできるだけ早く開始することが大切ですので痛みを伴う発疹を見つけたら早めに
医療機関を受診してください。
帯状疱疹予防には子供の水疱瘡(水痘)予防に用いられているワクチンと同じワクチンを使用
します。50歳以上の方を対象とし、皮下に1回接種します。
かかりつけの医師と相談の上接種を検討してください。ただし予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐ
ものではありません。
食事や睡眠をきちんととる、疲れたら休息をする。適度な運動を心がけるなど日頃から体調管理
を心がけ、免疫力を低下させない事も大切です。

参考資料:阪大微生物病研究会
田辺三菱製薬 K.Kパンフレット

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